ブランド時計華やかに
フランス語で腕時計は「montre」。動詞にすると、「見せびらかす」という意味もあるという。今月中旬、スイスのバーゼルで開かれた世界最大規模の時計・宝飾品の見本市で、見せびらかしたくなるような商品を発表するファッションブランドが目立った。
グッチの新作ウオッチ 例えば、エルメスは「ケープコッド」というシリーズで、月齢表示に加え、針が扇状に動いて日付を示すカレンダーを搭載した複雑な機械式腕時計の新作を発表。ケースは、ホワイトゴールドとピンクゴールドの2種類あり、各170本の限定生産だ。
同ブランドは近年、革バンドの工房をパリからスイスに移し、同国内で機械式腕時計のムーブメントを生産する専門メーカーにも資本参加し、“本格派”を目指している。
ケースとブレスレットがセラミック製の腕時計シリーズ「J12」が人気を集めるシャネルも、ストップウオッチ機能を盛り込んだタイプや、568個のルビーが時計を埋め尽くした超高級品を見せた。
ディオールやグッチのように、デザイナーが腕時計のデザインも手がけるブランドも目を引いた。グッチの新作「シニョリーア」は機械式ではないが、バッグなどで使っている馬具をモチーフにした女性用の華やかなデザインだ。
いずれのブランドも「腕時計は服の添え物ではありません」と口をそろえる。最近の機械式腕時計の人気に遅れまいと、本格的な機能を盛り込みながら、ファッションブランドならではの洗練されたデザインを発表し、ブランドイメージをさらに高めようとしているようだ。
(2007年4月27日 読売新聞)
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